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嫁のがんから2年、久々来店してくれたのは初めましての旦那さん。
こんにちは、セピア写真館です。
2年前でしょうか、プロフィール写真を撮影した方が「わたし癌なんです」
なのでついでに写真を撮っておこうと思って、って笑いながら喋ってくれた、
一人の女性。とても明るく、元気のいい方で年齢も若く40代。
今回は新しい仕事しようと思って、ブログ用、SNSように写真がいるから、可愛くお願いね。
なんて言って場を明るくしてくれました。
治療をしながらというもの、しんどさも全く見えず、ただただ見た目健康で周りの笑いもとるほど面白い方でもありました。
撮影中も、家族写真っていくらするの?とか七五三って前撮りしてるの?みんなどうしてるの?と質問攻めでまたお願いするからヨロシク、
って言ってくれてました。
写真データをアイコンに使ってくれたり、ポスターにつかったりと
活躍をネットで見ながら、私も勇気をもらっていました。
それから2年後、
矢先1本の電話がかかり、旦那ですが、嫁の写真データをもらえませんか?
との依頼。
個人情報上、本人の許可なしで電話対応にてのお答えは難しく、撮影当日立ち会ってなかったことから、やんわりお断りしました、
後日旦那さんと名乗り出る方が、写真を持って来店され、夫婦であることを確認し、事情を聞くと「亡くなった」と聞かされました。
表情は少し寂しそうで、商品お渡しの時ふか深く
「お世話になりました。ありがとうございました」とおじきされました。
この事例は写真館で年間数件あることで、家族写真を撮りたかった、体を壊した、足が悪くなった、と
いろんな理由で撮影ができなかった方がいます。
今を大事に生きることが私たちにできる手段だとつくづく感じた次第です。
セピア写真館
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